格闘技の道場龍の穴。
リオナはその道場の師範だった。
ある日胡散臭い男共がやってきて、道場の合併話を持ちかける。
リオナは断るが、そこで見せられたのは親の借金の証文だった。
金策して回ったものの、集められた金は少し足りない。
そして相手から賭け試合を提案される。
「アンタが買ったら残りの借金は帳消しだ。
但しルールは俺たちのM1ルール。
負けた時は衣装を剥がされ、どうなるかはわかってるな?」
下卑た笑い声を上げながら、粘着質な視線をこちらに投げかけてくる。
「いいわ。受けて立ちます」
試合は一方的な展開だった。
惜しくもゴングに逃げられてしまったが、私に負ける要素は無い。
セコンドに手渡された飲み物を一口含み、再びリングへ向かう。
前のラウンドと変わらず畳み掛ける私に、突如身体の変調が襲いかかる。
どうして、力が入らない。
「痺れ薬が効いてきたようだな。M1の見せ場はここからだぜ」
痺れ薬!?どういうこと。
「裏切ったの!?」
門下生を睨み付け問いただす。
返答次第ではただじゃおかない。
「お嬢さん。この方が龍の穴のためにもなります。
それにM1ルールでは味方の裏切りも薬の使用もありです」
「そうさ。お前はルールに則って負けたんだよ。
これから俺のぶっといチンポで、M1ルールがどういうものか
身体の奥底まで叩き込んでやるからな、くくくく」
「やめなさいっ。あなたたちに格闘家としての誇りはないの!?」
「誇りだぁ?そんなことを言うならお前の誇りを見せて貰おう。
俺が先にイったら。俺の負け、借金も帳消しにして道場にも手を出さない。
だがお前が先にイったら、これから先私生活でも肉奴隷として奉仕してもらう」
卑怯な。私はどんな勝負でも受けて立つ。でもこれは……。
「まぁお前に拒否権なんかねぇんだけどな」
指の動きが激しさを増す。
「やっ……んっくぅぅっ!!」
「なんだ、もうイったのか?」
「そんなこと、絶対にないっ」
「それならコレはどうだ?またイったんだろ。
お前の中がギュンギュン締め付けてきてるぞ。」
「ち、違っ……イって、ない…んぅっ」
「それじゃしょうがないな。お前にも少しチャンスをやろう」
今思えば、これが私の勝つ最後のチャンスだったのだろう。
男に対する嫌悪感で、私は何もすることが出来なかった。
「そろそろ本番だぞ。覚悟しろよ?」
「んぅああぁぁっ!!!」
「またイったんじゃないのか?うん?返事がないとわからなんな。
まだイってないから、もっと犯してくださいって意味か?」
返答できない私を、激しい律動が追い込んでゆく。
「いやぁっ……もうやめてぇっ」
「なんだそれは?イったってことか?それとも中に出してくださいってか?」
数十回もの絶頂に晒された私は、ついに敗北の言葉を口にした。
「やめ、もう、イきました……から、ぁっんく! もう許してぇ」
「よく聞こえねぇなぁ。格闘家としてのプライドが何だって?」
だめ、もう許して。これ以上されたら、本当に負けちゃう。
格闘には男も女も無いって誓った自分が砕けてしまう。
「おっと、試合時間終了だ。これはM1ルールだったからなぁ。
この場合は次回の再戦まで勝負は持ち越しだな」
奴隷陵辱の宴は今始まったばかり。