私は痴漢捜査官麻美ゆま。
痴漢などという卑劣な行為を犯す男を捕まえるのが仕事だ。
バスに乗ってしばらくすると、隣の男に触れてきた。
男は調子に乗ってどんどん行為がエスカレートしていく。
ついには精液をかけられてしまう。
だが、コレは証拠となる。
「痴漢捜査官よ。あなたを逮捕します」
社会のゴミを一匹掃除完了。
この世から痴漢犯罪などという卑劣な行いを消し去ってやる。
次のターゲットはこの男だ。
隣に座り身体を拭きながら様子を伺う。
舐めるような視線で私を見る男、やっぱりクズね。
手持ちの小道具を床に落として身体を押し付けたりと
少しづつアプローチを繰り返す。
かかった。男が私の臀部に手を伸ばしてきたのだ。
「やめてください」
しばらく時間を置いてから小声で言う。
気弱そうにおどおどと、下から見上げながら言うのだ。
「何言ってるんだ、お前から誘ってきたんだろ?」
「私そんなつもりじゃ……」
口で否定しながらも身体を近づけ吐息を荒くしていく。
やはり男はバカばっかりだ。
後はこのまま出させてしまえば、精液を証拠として現行犯逮捕だ。
だが、なかなか男は達さずに私に更なる要求をする。
口と胸での懸命な奉仕。
にも関わらず、男の怒張は満足には至らない。
おとり捜査なのに、このままじゃ。
「なぁ、入れていいんだろ?」
ダメに決まってる。
だがこのままではこの男を逮捕できない。
何としてでも射精させないと。
「ひっぅ…ぃ…だめ…っ」
早く、出しなさいよ…っ。
そしたらすぐに逮捕してやるのに。
「やめてぇ…動かないでぇっ」
今までの捜査演技としてでの拒否の言葉じゃない。
とうとう本心の哀願が口から零れ出す。
私が堕ちきってしまう直前、男の欲望が私の身体へと降り注ぐ。
勝った。
「あなたを痴漢、婦女暴行の罪で現行犯逮捕します」
「何言ってるんだよ、今のは合意の上のSEXだろ!?」
「痴漢は痴漢ですから」
一ヵ月後、いつものように痴漢捜査をしていた私はバスの中で男達に取り囲まれてしまう。
「あなたたち、こんなことしてどうなるかわかってるんでしょうね!?」
「このバスに乗ってるのは全員お前に捕まったことがあるやつだけだよ。
これからお前をずたぼろになるまで犯してやるから覚悟しろよ」
続きを読む
痴漢バスおとり捜査官 麻美ゆま 中編